私のリズム-自分らしい服、ジブン- 金子麻貴

自分らしく生きることは、自分らしく仕事をすること。自立した女性が日々どんな風に暮らし、どんな風に仕事と向き合い、そして、どんな服を着るのか。その暮らしの“リズム”を追うことで、大人の女性がより輝くための秘密を探ります。

今回ご登場いただくのは、おしゃれママとしてSNSを中心に支持を集めている、金子麻貴さん。 子育て中の主婦でありながら、その発信力で、ファッション界からのオファーも引く手あまた。公私ともに多忙を極めるなかで、日々ファッションを心から楽しみ、輝き続ける金子さんの原動力は、とてもシンプルなことでした。

金子麻貴

愛知県名古屋市出身。日々アップされるコーディネートが反響を呼び、インスタグラムのフォロワー数は10万人を超えるまでに。とくにママ層から絶大な人気を誇る。一児の母でありながら、モデルをはじめ、ファッションの仕事も数多くこなす。

自分のスタイルを確立するまで

地元に居たころは、若かったっていうこともあって、名古屋特有の少し派手な感じでした。じつはギャルっぽい時期もあったりしたんですけど、27歳ぐらいが一番迷走していましたね。すでに東京に出てきていて、結婚もしていたんですけど、突然メイクも服もすごいナチュラルにしてみたりとか、試行錯誤の連続でした。とにかく「おしゃれをしたい!」っていう気持ちが強かったんですよね。そんななかで、自分の中では少し背伸びをした、大人っぽいセレクトショップに目を向けるようになりました。
そこからシンプルな服を色で遊ぶとか、小物にポイントを置くとか、今のスタイルのベースができ上がりました。フレアスカートを履くようになったのもその頃からです。昔はR&Bやブラックミュージックが大好きで、ほぼ毎日スキニーデニム、っていう感じだったので、スカートは履いてもタイトスカート。多分、今の私と全然イメージが違うと思います(笑)。そんな私も、最近ではワイドパンツなんかも履くようになったりして、ずいぶん着る服の幅が広がりました。本当になんでも着るようになったので、今が一番おしゃれを楽しんでいますね。子育て中なのに(笑)。

家族の時間

息子が生まれる前は、子育てって大変そうだなと思っていました。でも、自分の子供は全然違いますね。みんな自分の子は特別って言いますけど、本当にそうでした!とっても大変だけど、日々の成長がすごく嬉しいし、育児のなかで私自身もすごく穏やかになったり。年齢を重ねたというのもありますが、主人にも丸くなったって言われます(笑)。本当、家族と過ごす時間が愛おしく思えるんですよね。息子の1歳の誕生日に、家族みんなで行った江ノ島の水族館とか、私の母も一緒だった箱根旅行とか、ひとつひとつが大切な思い出で、人生で今が一番楽しいなと感じています。

今しかできない、育児を楽しむ

息子が動くようになってきたので、楽しい反面、だっこされるのが嫌な時もあるし、ベビーカーに乗るのが嫌な時もあったりして、自分の思うとおりに進まないことが本当に多いです。時間が読めない分、全部早め早めで動かなきゃいけないので、朝も本当に大変で。どんどん自分の時間が削られていくわけですから。でも、自分の意思で動きはじめるっていう、今しかない成長の1ページなので、結局のところ楽しんでいますね。公園で近所の子供達に混じっているのを見るだけでも成長を実感できて、うれしいです。
息子にとって、私は絶対的に安心できる存在でありたいんですよね。いつでも帰ってこられる場所でありたい。とくに男の子だから、彼がもっと大きくなっても、私にはなんでも話してくれるような関係でありたいです。 着る服は、息子が生まれてくる前と後で、まったく変わらないんですよ。気にするようになったのは、ヒールの高さぐらい。白い服でも、息子の足跡がついてしまっても気にならないです。汚れたら洗えばいいし、って思って着ちゃいますね。すごく高価な服以外は、ですけど(笑)。とにかく、おしゃれを我慢することの方が嫌なんです。
息子に着せる服も、私の好みでシンプルな服が多いんですけど、子供らしく、いろんな色を組み合わせたりしています。

女性としての時間

息子が生まれてからは、夜寝かしつけたあとぐらいしか自由な時間がないんですよね。だから、毎日19時半に息子を寝かせるのが目標!成長ホルモンのゴールデンタイムっていうものがあるらしくて。
そしてようやく、自分のもうひとつの時間がはじまります。SNSをやったり、部屋の整理整頓をしたり、お仕事のメールを返したり。今いただいている仕事は、全部自分で管理しているんですけど、子供を預けずに済む範囲でお受けするようにしています。それでも、仕事のメールを返していたら、あっという間に時間が過ぎちゃいますね。そういったことを全部終えて、まだ時間があればリラックスタイム。オイルマッサージをしたり、ネイルを塗ったり。
正直とても大変ですが、ファッションが好きですし、息子の成長も生きがいのひとつ。家族の時間もひとりの女性としての時間も、全部の時間が自分なりにエンジョイできていることで、今の私はなりたっているんだと思います。

ボートネックブラウス:22,680円
クロップドパンツ:31,320円

洋服の選び方

自分の体のラインにあったものを選ぶということが基本で、あとはシンプルな形と色味。 洋服はいつも、パパッと決まります。クローゼットを開けると、「今日はこれだ!」っていうのを感じるんですよね。でも今朝は全然決まらなくて、何着か出して迷っていたんですけど(笑)。息子を着替えさせる時間もあるので、そういう時は着慣れたアイテムに頼ります。

最後に

「今が一番楽しい」と断言する金子さん。毎日忙しく時間に追われる中でも、子育てとおしゃれを満面の笑みで心底楽しんでいる姿は、現在から未来を力強く生きる、憧れの女性像そのものでした。
母として、そして女性として。「今」しかできないことを大切に、全力で取り組むからこそ生まれる、喜びに満ち溢れた“リズム”。じつにシンプルですが、とても大切なことを教わった気がします。